その人らしい老化を知ろう。
同じ年齢でも、見た目や体力が違うなと感じたことありませんか?
同窓会などで、昔と全く変わらない方もいれば。
いい感じに歳を重ねた風貌の人がいるのは
よく聞く話ですよね。
これは年齢重ねるほどに、個人差があるなと
思います。
今日は、その方らしい年齢や老化を
知ることが大切だなと感じたお話です。
最近受け持った100歳の利用者さん。
先日退院され、ベッド上で寝たりきり。
全てに介助が必要な状態でした。
しかし、入院前は日中家族がお仕事の間は
ソファでテレビを観たり、食事をしたりして
1日を過ごしていたそうです。
肺炎を機に入院。
新型コロナウイルスによる院内感染防止
のため面会制限ありご家族は数ヶ月間
面会ができなかったそうです。
入院後しばらく経ち、老衰で予後は長くないでしょうと説明を受けたと。
ご家族は、これまでの利用者さんの状況から
現状が把握できず混乱したようでした。
自宅に戻ればもしかしたら元気になるのでは?
という想いで退院。
そして私たち訪問看護やヘルパーが
介入になったのです。
家族やケアマネさんからのお話では
100歳という高齢だから病院では安静に
されていた。
せん妄もあり、抑制されていた様です
とのお話でした。
その為に一気に筋力低下し、認知も進行した
ようでした。
入院生活は若い方でも体力が落ちるので
高齢者となれば覿面です。
入院中の実際はハッキリわかりませんが....
「加齢」は生まれてからの時間経過で、
歳を重ねることであり皆平等です。
「老化」は成長してからの身体におとずれる
機能低下ですが、生活習慣や環境で変わる
と言われています。
老化のスピードは個人差があるのですね。
100歳でも日中自立していた生活を
していたなら、もう少し離床をさせ
ることが必要だったのでしょう。
入院時に、その方各々の年齢・老化を知り
理解することが、退院後を見据えた
看護になるのです。
病院ではマンパワーから難しい面も
あるかと思いますが...
私が病棟で働いていた時、多忙で入院時
からこの視点を持った関わり来ていなかった
なぁと感じます。
利用者さんは退院してから、みるみる
反応が良くなり発語に活気が出てきて
います。
ぜひ、その人らしい年齢とは、老化はどうだろうかと考えて関わってみてください。