訪問看護、家族との会話から
訪問看護の1つの楽しみ。
利用者さん、家族との会話です。
関わりが長くなり、少しずつ気を許せるのか
段々と色々な話をしてくれます。
93歳の方が、昔好きだった人の話をする
なんてこともあるのです。
私の担当で、認知症の奥様のケアで
訪問しているお宅があります。
勉強熱心な夫との2人暮らし。
奥様のケアと、夫との会話で、
あっという間の1時間。
最近、夫との会話から色々学びがあり
訪問が楽しみとなっています。
先日、「外出したいけど、外歩くのが
怖いんだよね。子供が急に来ても、すぐに
避けれないんだよ。足がもたついて。
それでぶつかってしまって。
でも誰が悪いかって、必ず大人なんだよ。
老人のせいになるんだ。」
と夫から言われたのです。
高齢者が転倒や、様々な理由で
外出が怖い、億劫と感じる状況がありますが
何かあれば、判断力や筋力が落ちて
危ないのに出かけ、「高齢者」のせいにされ
てしまうのではという怖さもあるのだと
気付かされました。
高齢者が家で閉じこもりがちな理由の1つは
私達周りが作ってしまっているのでしょう。
「外で転倒したら迷惑かけちゃう。」
迷惑だと思わせてしまってるのか?
「高齢だから危ないし運転は辞めてね。」
と言うのは簡単だ。
その代わりの外出手段は?
そこまで用意して伝えられているか?
安心して外に出られるよう、
社会や地域全体でもっと取り組まないと
いけないのですよね。
「お年寄りに優しくね」とは
じゃあ、どう優しくするのか?
もっと具体的に伝えることから始めよう。
ひとまず、お子様がいる方は、
「おじいさんは、歩くことにいっぱい力を使っ
てて○○ちゃんが走ってぶつかりそうに
なっても、避けるパワーがないの。だからおじ
いさんの近くを歩く時は気をつけてね。
道を譲ってあげてね。」
と具体的に伝えて欲しいです。
そんなことを思いながら、
明日も訪問へ、行ってきます!