原付バイクで街駆け巡りナース 

訪問看護に転職したナースの日常ブログ。 こんなナースもいるんだと共感したり励みになって頂けたらと発信します。

薬を飲まないことには理由がある

原付バイクトップケース(荷物入れ)に

むぎ茶が溢れていました・・・

バイクの防寒着がむぎ茶の夏の香りとともに、寒い1日を乗り切りました。

ペットボトル蓋の緩み、気をつけます。

 

昨年、精神科訪問看護研修を修了しました。

今年に入り精神科の訪問がスタート。

精神科は信頼関係構築に始まり、

看護師としてだけでなく

人として大事なことを学び直せます。

 

今回「お薬を飲まない」ことについての学びの振り返りを共有します。

 

お薬を飲んでいない」表面だけで済ませない

服薬状況を把握は

精神科看護では重要です。

なぜなら、服薬しないことで

精神状態の悪化に繋がることがあるから。

怠薬、服薬拒否する場面よくありますよね。 

「飲まなかった人」と捉えるのではなく

「なぜ飲まなかったのか?」

理由に着目が必要なのです。

薬を飲まない訳がある。

ここに寄り添うことです。

 

看護師にとっての内服

看護師からすると、内服は当然のこと。

内服していない人は問題児。

飲んでいない、じゃあ看護師管理にしよう。

お薬カレンダー使って確実に内服を。

としていませんか? 

はい、私は昔してました。

飲まない理由も聞いていたが、言い訳だな

飲まないから血圧下がらないんだよ。

内服できていない!

次勤務の怖い先輩にお願いなんて

頼めないから、今飲んでもらおう。

なんて私、若い頃してたと思います。

看護師はどう飲ませるのかで必死です。

業務に追われ「飲まない理由」に寄り添ってなかったと思います。

 

患者にとっての内服 

内服することが苦痛。

副作用が恐い。

薬を飲む必要がないと思っている。

逆にお薬が大好きな人や、薬がなくては不安な方もいますよね。

人によって薬への捉え方が違うのです。

私が患者だったとしたら、一緒です。

薬の後味が嫌で、症状が治れば飲まない。

いつだかの残薬がお家にありますね。

必ずしも飲むことが当たり前と思っていないということです。

 

飲まない理由に寄り添ってみよう

飲まないことを選択した理由を知る。

これは次、内服できるに繋がるのです。

「薬を1個ずつ出すのめんどくさかったんだ」

そっか、そっか。じゃあ1包化頼んでみるね。

と飲めるような改善策が見つかりますよね。

 

最後は信頼関係

そして、大事なことは信頼関係です。

飲まない理由に耳を傾けてくれたと

思っていただくこと。 

できなかった言い訳をついしませんか?

私はよくします...

言い訳、よくないですが。

ひとまず聞いてくれたら嬉しくないですか?

「こんなに大変だったのよ!

でも私が悪いから次はこうするね」とね。

 

この人は分かってくれると思えたら

信頼が生まれます。

そこから薬の必要性を話すと

スッと理解してくれるではないでしょうか。

「この人が言うなら飲んだ方がいいんだろな」

 

薬を飲まなかった理由をゆっくり

聞いてみてください。

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